出産準備を進める中で一度は「ニューボーンフォト」を目にしたことがあるのではないでしょうか?
「SNSで見たニューボーンフォトが気になるけれど、どうやって撮影するのか分からない」
「可愛い新生児期に撮影しなくて後悔したという話を聞いた」
「出産後にニューボーンフォトを知ったけれど、どこに依頼すればいいのか分からない」
「セルフでニューボーンフォトを撮影しようと思うけれど、うまく撮影する方法が知りたい」
など、満足のいくニューボーンフォトを撮れずに後悔したくないと思っていませんか?
海外では一般的なニューボーンフォトですが、まだまだ日本では知らない人も多い写真文化です。
インターネットで調べてみると「怖い」とか「かわいそう」といったキーワードも出てくるニューボーンフォト。
この記事ではプロフォトグラファーで4歳の男の子のママでもあるAyucoが満足できるニューボーンフォトってどんなものなの?という疑問から撮影のタイミングや安全性のこと、価格のことやフォトグラファーの選び方などニューボーンフォトの基本を徹底解説します。
ニューボーンフォトを撮影するか迷っている方、ニューボーンフォト撮影で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください!
この記事で分かること
- ニューボーンフォトの種類とおすすめタイプ
- みんながニューボーンフォトを撮影する理由
- ニューボーンフォトを撮影するタイミング
- ニューボーンフォトの安全性
- ニューボーンフォトの費用
- フォトグラファー選びのポイント
この記事を書いた人
4歳男の子のママフォトグラファー
カメラ歴10年 | ニューボーンフォトグラファー歴5年
子供の成長を残す写真の魅力を知り、ウェディングフォトグラファーからニューボーンフォト・キッズフォトのフォトグラファーへ。
息子のニューボーンフォトは今や自分だけでなく息子の宝物にもなりました。
まだまだ日本では知らない人も多いニューボーンフォトの魅力を、たくさんの人に知ってもらいたいという想いから、このサイトを開設しました。
SNSで話題のニューボーンフォトとは?
そもそもニューボーンフォトってどんなものなのでしょうか?
発祥や撮影スタイル、撮影する方法を解説していきます!
まずは、「ニューボーンフォト」の概要や種類を理解することで、ご自身のイメージとすり合わせができますよ!
ニューボーンフォトってどんなもの?
ニューボーンフォトとは、生まれてすぐの赤ちゃんの初めての記念写真です。
ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどでは、昔から出産報告はがきには赤ちゃんの写真を載せる文化があり、そこから「短く尊い新生児期の記念写真を残そう」という考えが派生して、ニューボーンフォトが生まれました。
それらの国では、ニューボーンフォトは一般的で、多くの方がニューボーンフォトを撮影します。
また、海外では日本のように「産後1ヶ月は外出させない」という習慣がないため、フォトスタジオで撮影される方が多いようです。
ここ数年で日本でもニューボーンフォトを撮影する方が増えてきました。
InstagramをはじめとしたSNSなどでおくるみに巻かれた姿や頬杖をついた姿の赤ちゃんの写真を目にする機会も増えたのではないでしょうか?
赤ちゃんがくるくるとおくるみに巻かれている写真。
頬杖をついている赤ちゃんの写真。
お手々に顎を乗せてすやすやと眠る赤ちゃんの写真。
日本で一般的にニューボーンフォトというと、こうした日常ではしないポージングやスタイリングで撮影する写真のことを言うことがほとんどです。
実は色々!ニューボーンフォトの種類
実はニューボーンフォトには大きく分けて
ポーズドニューボーンフォト
ナチュラルニューボーンフォト
の2つのスタイルがあります。
また、最近はそれら2つのスタイルを組み合わせた
ライフスタイルニューボーンフォト
と呼ばれるスタイルで撮影するフォトグラファーもいます。
それぞれ詳しく説明していきます。
ポーズドニューボーンフォト
ひとつはニューボーンフォト専用のおくるみでくるくる巻いて撮影したり、カゴやニューボーンフォト用のベッドなどの小物と一緒に撮影したり、頬杖などのポーズを合成写真で撮影したりと、ポージングやスタイリングを行って撮影する「Posed Newborn Photo(ポーズドニューボーンフォト)」と呼ばれる撮影スタイルです。
赤ちゃんが眠っている状態で撮影するのが基本で、赤ちゃんの眠りが深く身体の関節が柔らかい生後21日頃までに撮影するのが理想とされています。
ニューボーンフォトというと、こちらをイメージされる方が多いかと思います。
小物を使ったり、ポージングをすることで、非日常的な赤ちゃんの姿を残すことができるので、赤ちゃんの新生児期をアートに残したい方や小物のカラーなどで自分のこだわりを出したいという方におすすめのスタイルです。
ナチュラルニューボーンフォト
もうひとつは新生児期の生活の様子を撮影する「Natural Newborn Photo(ナチュラルニューボーンフォト)」です。
沐浴の様子や授乳の様子、きょうだいやペットと一緒の姿など、家の中に新生児がいる生活の様子を自然なまま撮影するスナップ写真です。
自然なままの新生児期の写真を残したいという方におすすめの撮影スタイルで、フォトグラファーが赤ちゃんに触れることはなく撮影できるため、ニューボーンフォトグラファーに限らず、好きな雰囲気の写真を撮るフォトグラファーさんに依頼することができます。
ライフスタイルニューボーンフォト
最近では、前述の2つのスタイルに加え、家にある家具や小物を背景にポージングさせた赤ちゃんを撮影する、ポーズドニューボーンフォトとナチュラルニューボーンフォトが組み合わさった「Lifestyle Newborn Photo(ライフスタイルニューボーンフォト)」と呼ばれる新しいニューボーンフォトのスタイルも出てきています。
せっかく撮影するのだから、より可愛く見えるポージングで、それでいてナチュラルなニューボーンフォトを残したいという方におすすめのスタイルです。
自分の好みに合ったスタイルのニューボーンフォトを撮影することが、後悔しないニューボーンフォトを残す重要なポイントになりますね!
ニューボーンフォトの撮影方法は?プロに頼む vs セルフで撮影
ニューボーンフォトを撮影したい!と思ったら、2つの方法があります。
ひとつはプロのフォトグラファーに依頼して撮影する方法。
もうひとつは自分で撮影する方法です。
それぞれどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
プロのフォトグラファーに撮影を依頼した場合のメリット
プロのフォトグラファーに撮影を依頼した場合のメリットは、プロにしかできないポージングやスタイリング、撮影技術やレタッチ技術で高品質なニューボーンフォトを撮影できることです。
中でも重要なのは「ポージング技術」と「レタッチ技術」です。
ニューボーンフォトには様々なポージングがあります。
そこで必要となるのが「ポージング技術」です。
よく知られているのは「おくるみにくるっと巻かれたポーズ」や「ミノムシのようにお顔とお手々だけが出るポーズ」、こんなポーズできるの!?と驚く方もいる「頬杖ポーズ」でしょうか。
これらのポージングは、美しく撮影するために技術力が必要です。
プロのニューボーンフォトグラファーは、ポージングの技術を習得するためにワークショップを受講したり、赤ちゃんの人形を使って練習したりしています。
「頬杖ポーズ」など一部のポージングは、複数の写真を合成して仕上げています。
これらのポージングは赤ちゃんの扱いを熟知していないとできないものばかりです。
赤ちゃんの安全のために、練習やワークショップ受講をして磨かれるのが「ポージング技術」なのです。
ニューボーンフォトは撮影が終わった後のレタッチも重要です。
生まれたばかりの赤ちゃんの肌はニキビや皮むけ、ひっかき傷など肌荒れが付き物です。
お肌の色味も不安定で、普通に写真を撮ってもキレイな肌とは言えないことがほとんどだと思います。
ニューボーンフォトグラファーは、撮影後、Photoshop(フォトショップ)などの編集ソフトを使い、1枚1枚丁寧にレタッチを行います。
また、前述の通り「頬杖ポーズ」などの合成が必要な写真の処理もレタッチのときに行います。
フォトグラファーというと、写真を撮ることが仕事と思われるかもしれませんが、特にニューボーンフォトグラファーについては、写真撮影の技術よりもポージング技術とレタッチ技術の方が必要とされる仕事なのです。
私はブライダル撮影をメインとするフォトグラファーでしたが、初めてニューボーンフォトを撮影したときは思う通りにポージングすることができず、赤ちゃんの扱いの難しさに泣きそうになるほどでした。
プロのフォトグラファーに撮影を依頼した場合のデメリット
プロに頼むデメリットは何でしょうか?
「費用がかかる」「産後すぐに人に会いたくない」「スタジオで撮影する場合は外出しなければいけない」といったことが挙げられるかと思います。
中でも多くの方が思い浮かべるデメリットは「費用」でしょう。
多くのニューボーンフォトグラファーは数万円から、高い方では10万円を超えるプランで撮影をしています。
お子さんが生まれるまでは写真でお金を払うのは結婚式くらい・・という方がほとんどかと思います。
出産に際して色々と買い揃える必要もあり出費が多くなるときに、「写真にそんなにお金をかけるのか?」と思う方も少なくはないでしょう。
また、「産後すぐに親しくない人に会いたくない」という方もプロに頼むのは嫌だと感じるかもしれません。
撮影の際は赤ちゃんの授乳や睡眠など、時間の調整も必要になるため、産後の弱っている時期に色々考えなければいけないのもデメリットといえるでしょう。
プロに頼む場合、スタジオに行かなければならないのでは?
と悩む方もいるかもしれませんが、日本では多くのニューボーンフォトグラファーが出張撮影を主体としているため、自宅や帰省先の実家などで撮影することができます。
逆に産後の散らかった家に人を呼びたくない・・という方は、スタジオ撮影を行っているニューボーンフォトグラファーもたくさんいるので、自分の希望に合わせて選択が可能です。
なお、スタジオアリスやスタジオマリオなどのこども写真館でうたっている「ニューボーンフォト」は多くの場合、正しいニューボーンフォトではなくベビーフォトと呼ばれるジャンルのもので、生後1ヶ月頃、お宮参りの頃に撮影します。
スタジオアリスに代表されるこども写真館はプロのフォトグラファーが在籍しているケースは多くなく、ニューボーンフォトの知識を持っている方もほとんどいないため、本当の意味でのニューボーンフォトを撮影したい場合は、知識と技術のあるニューボーンフォトグラファーにお願いするようにしましょう。
セルフ撮影をした場合のメリット
ではセルフ撮影のメリットはどうでしょう?
ニューボーンフォトのセルフ撮影は、何と言っても費用がかかりません。
おくるみや背景用のファーなどは最近は楽天市場やAmazon、SHEINやTemuなどの通販で安価に入手が可能です。
ニューボーンフォトグラファーはデザインや質にこだわり、海外から撮影用の小物を購入する方も多いですが、セルフで短時間撮影するだけなら問題ないものがほとんどです。
最近はスマホのカメラも高性能なので、ちょっとポイントを押さえれば、十分キレイな写真を撮ることもできます。
また、赤ちゃんの様子やママの体調を見ながら、好きなタイミングで撮影できるのも大きなメリットでしょう。
こだわる方は、ニューボーンフォトの撮影グッズのレンタルサービスもあるので、自分のタイミングでコーディネートされたセッティングの中で撮影することも可能です。
セルフ撮影をした場合のデメリット
対して、セルフ撮影の1番のデメリットは「写真の完成度」です。
プロのようなポージングをすることは難しいため、手足がだらっと伸びてしまったり、お顔が変な方向を向いてしまったり、SNSなどで見たニューボーンフォトとはちょっと違う・・ということになってしまうケースも多いかと思います。
また、写真自体はキレイでも、レタッチがあるかないかで印象は大きく変わってきます。
ニューボーンフォトグラファーが時間をかける部分とも言われるレタッチは、写真の完成度に大きく関わってきます。
併せて、ニューボーンフォトは「初めての家族写真」とも言われますが、セルフ撮影の場合、ママかパパのどちらかは写真に写っていない・・といったことになる場合もあるでしょう。
プロに依頼する場合とセルフ撮影する場合のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
プロに依頼 | ・自分にはできないポージングやスタイリングができる ・肌荒れなどをレタッチした完成度の高い写真が残せる ・家族写真も残せる | ・費用がかかる ・産後に家族以外の人に会わないといけない ・撮影時は赤ちゃんの授乳や睡眠のコントロールが必要 ・スタジオで撮影する場合は外出しなければいけない |
セルフ撮影 | ・費用がかからない ・自分のタイミングで撮影できる ・外出しなくても良い | ・完成度の高い写真を残すことは難しい ・家族写真を撮影するのが難しい |
プロに頼む場合とセルフ撮影する場合、どちらにもメリットとデメリットがあります。
これらを天秤にかけ、どちらが自分に合っているか、後悔しないよう選んでくださいね!
ここまで、ニューボーンフォトがどんなものなのか?ニューボーンフォトのスタイルやどんな人に向いているか、プロに頼むメリット、セルフで撮影するメリットを紹介してきました。
ニューボーンフォトについて分かっていただけたでしょうか?
ここまでをまとめると、ニューボーンフォトとは、生後21日頃までを撮影するポーズドニューボーンフォトと、新生児期のスナップを撮影するナチュラルニューボーンフォト、それらが組み合わさったライフスタイルニューボーンフォトなどがあり、どんな写真を残したいかで撮影スタイルを決めることが必要になります。
また、撮影はプロに頼むほか、セルフで撮影することができ、写真の完成度や費用などの観点でメリット、デメリットがあります。
是非撮影を考える際の参考にしてみてくださいね。
続いて、みんなが「ニューボーンフォトを撮った理由」を紹介していきます!
親のエゴ?ニューボーンフォトを撮る理由
ニューボーンフォトについて調べていると、「親の自己満足」とか「赤ちゃんがかわいそう」といったマイナスな意見もたくさん出てきます。
ニューボーンフォトを撮影した人はなぜニューボーンフォトを撮影しようと思ったのでしょうか?
また、ニューボーンフォトを撮影しなかった人はなぜ撮影しなかったのでしょうか?
以下アンケート結果をまとめてみたので、ニューボーンフォトを撮影するかどうか考える際の参考にしてくださいね。
撮った人の「ニューボーンフォトを撮影した理由」
fotowa家族フォト総研が行った「ニューボーンフォト(新生児写真)撮影調査」では、ニューボーンフォトを撮影しようと思ったきっかけとして次の4つが挙げられています。
・新生児期の貴重な姿を写真に残しておきたいと思ったから
・他の人のニューボーンフォトを見てかわいいと思ったから
・家族や友人がニューボーンフォトをを撮っていたから
・最近流行っているから
また、撮影することを決めた理由としては
・将来子どもに見せたいと思ったから
・この子との初めての家族写真が欲しいと思ったから
・家族や友人に子どもの写真を見せたいと思ったから
・撮影をして産後の気分転換をしたかったから
といった理由が挙げられています。
ニューボーンフォトを知るきっかけになるのは「知っている人が撮影していた」というのがほとんどでしょう。
最近ではママ芸能人や有名インスタグラマーがニューボーンフォトを撮影していてニューボーンフォトを知る・・という方も多いのではないでしょうか?
しかし、実際に撮影しよう!と思う決め手となるのは「赤ちゃんに対する愛情」が大きいようです。
特に「将来大きくなった子どもに見せたい」という意見は、私もよく分かります!
私も4歳の息子が生まれたときにニューボーンフォトを撮影しましたが、最近はその写真を見せると「僕かわいいねー!」と言って喜んでくれます。
これはニューボーンフォトに限ったことではないですが、子どもは自分の写真が家に飾られていると「愛されている」という実感が湧き、自己肯定感の強い子に成長するそうです。
「生まれてすぐに自分の特別な写真を残してくれた」ということが分かるニューボーンフォトは、生まれたときから愛情を込めて育ててきた証になるのです。
生まれてすぐのわずかな時間しか撮影できないニューボーンフォト。
撮影したきっかけは様々ですが、撮った方は満足している方が多いですね。
「愛されている」ということを形に残すためにも、撮影を考えてみてもよさそうですね!
撮らなかった人の「ニューボーンフォトを撮影しなかった理由」
ニューボーンフォトを撮らなかった人にはどんな理由があるのでしょうか?
こちらも「ニューボーンフォト(新生児写真)撮影調査」の結果から、以下の理由が分かります。
・自分自身の心身に余裕がなかったから
・赤ちゃんに負担がかからないか不安だから
・撮影のタイミングを逃したから
・赤ちゃんの生活リズムを撮影に合わせられるか不安だったから
・赤ちゃんがかわいそうだと思うから
・赤ちゃんが作り物のようで不気味に見えるから
・赤ちゃんを飾って撮影するのが可愛いと思えないから
・パパに反対されたから
1位にはママ自身の体調が挙げられていますが、赤ちゃんの安全を気にする意見も多く挙げられています。
しかしプロに依頼する場合、基本的にニューボーンフォトグラファーは撮影中の赤ちゃんのお世話はすべて引き受けてくれます。
また、日頃からたくさんのママと赤ちゃんに接しているニューボーンフォトグラファーですので、ママの体調や赤ちゃんの悩みの相談に乗ってくれるケースもあります。
ニューボーンフォトの撮影でニューボーンフォトグラファーと話をして、心のモヤモヤが取れた!という話はよくあります。
お子さんがいるニューボーンフォトグラファーはもちろん、助産師や保育士の資格を持ったニューボーンフォトグラファーもたくさんいるので、依頼するときに調べてみても良いですね!
撮らないと後悔する!?
「5人に1人」が撮影しているニューボーンフォト
実際にニューボーンフォトを撮影している人はどれくらいいるのでしょうか?
また、撮影しなかったことで後悔している人はどれくらいいるのでしょうか?
アンケート結果を調べてみました!
「ニューボーンフォト(新生児写真)撮影調査」では、664人の回答者のうち5人に1人がニューボーンフォトを撮影したとの回答でした。
また撮影しなかったと答えた人のうち、3割は撮らなかったことを後悔しているとの回答もありました。
ニューボーンフォト撮影もしている私の体感としては他のニューボーンフォトグラファーさんのお話などから、東京や大阪など、都市部に住んでいる方の方がより多くニューボーンフォトを撮影していると思います。
私がニューボーンフォトを知ったのは2016年頃で、2019年に出産してニューボーンフォトを撮影したいと思ったとき、北海道には数えるほどしかニューボーンフォトグラファーはいませんでした。
しかし現在、特に札幌近郊では多くのニューボーンフォトグラファーが活動し、Instagramなどでも多くの広告を見るようになりました。
おそらく今後は地方での認知度も上がっていき、日本でもニューボーンフォトを一定の割合で撮影する文化になるでしょう。
ニューボーンフォトは撮影できる期間が本当に限られています。
撮影せずに後悔している人の7割が、「もう新生児期の姿は見られないと思って寂しくなったから」と後悔している理由を答えています。
生後21日を過ぎた頃から、赤ちゃんの見た目は急に変わってきます。
ふにゃふにゃっと頼りない感じから、肉付きがよくなりぷくぷくとしてきます。
自分の息子の最初の3週間くらいを振り返ると、本当に尊いと感じます。
お宮参りや100日・お食い初めのときの写真とは全く違うのがニューボーンフォトなのです。
ニューボーンフォトを撮影するタイミング
ニューボーンフォトを撮らなかった理由・後悔する原因にもなっている「撮影のタイミング」。
ニューボーンフォトを撮影するタイミングはいつがベストなのでしょう?
ニューボーンフォト撮影はいつがオススメ?
ニューボーンフォトで大切な撮影のタイミング。
ポーズドニューボーンフォトとナチュラルニューボーンフォトに分けてお伝えします!
ポーズドニューボーンフォトの撮影タイミング
ニューボーンフォトの種類でも書きましたが、ポージングを行なうポーズドニューボーンフォトでは、赤ちゃんの身体の柔軟性が必要となるため、少なくとも生後3週間、生後21日以内に撮影するのが基本です。
うつ伏せや頬杖などのポーズで撮影したい場合は、生後14日以内としているニューボーンフォトグラファーもいて、眠りや身体の柔軟性を考えると、ベストな時期は退院後の生後6日くらいから生後14日以内です。
しかし、赤ちゃんの体調やママの体調の関係で、生後21日以内に撮影が難しい場合もあるかと思います。
そんなときは、まずは撮影をお願いしたいと思うニューボーンフォトグラファーに確認してみましょう。
赤ちゃんの眠りの状況にもよりますが、ポージングによっては生後1ヶ月を過ぎても撮影可能なものもあります。
例えばシンプルなおくるみのポーズであれば、私も生後1ヶ月半の赤ちゃんで撮影したことがあります。
また、小さく生まれた赤ちゃんの場合は、生後1ヶ月頃でもうつ伏せなどのポージングができる場合もあります。
お子さんそれぞれで状況は異なるので、ニューボーンフォトグラファーとしっかり相談しながら撮影に臨めるとよいですね!
ライフスタイルニューボーンフォトを撮影したい場合も、ポーズドニューボーンフォトと同じく生後21日以内がポージングのしやすいタイミングです。
ナチュラルニューボーンフォトの撮影タイミング
ナチュラルニューボーンフォトではどうでしょう?
こちらも生後日数が短い頃の方が、新生児期だけの赤ちゃんの可愛さを撮影することができます。
沐浴のシーンなども、沐浴用のバスタブで洗面台や台所を使って撮影することが多いのですが、それができるのも新生児期の生後1ヶ月ほど、体重でいうと5,000g以下くらいまでがベストです。
セルフニューボーンフォトの撮影タイミング
セルフで撮影する場合も、新生児期を過ぎてくるとどうしてもお顔や身体の肉付きが良くなってきますので、1ヶ月以内を目安に、なるべく産後早めに撮影できるとニューボーンフォトの醍醐味である「ふにゃっとした身体」や、「シュッとしたお顔」が撮れると良いですね。
もちろん、お母さんの体調次第にはなりますが、ポーズドニューボンフォトでは早ければ生後6日、遅くても生後21日くらいまでがベストです。
ナチュラルニューボンフォトやセルフニューボーンフォトでも生後1ヶ月を目安に撮影することをオススメします。
かわいい新生児期のふにゃっとした赤ちゃんの姿を写真に残せるといいですね!
ニューボーンフォト撮影の予約はいつするの?予約方法は?
プロにニューボーンフォトの撮影をお願いする場合は、出産前の予約がオススメです。
多くのニューボーンフォトグラファーは、産前予約を受け付けています。
実際の撮影日は産後に決めますが、産前に予約をしておくことで、依頼したいニューボーンフォトグラファーに確実に撮影してもらうことができます。
人気のニューボーンフォトグラファーの場合、産前予約で撮影可能な枠が埋まってしまうことも少なくないので、プロに撮影をお願いする場合は、早めにリサーチを開始するのをオススメします。
ニューボーンフォトの存在を出産後に知った!という方も、諦めずに問い合わせをしてみましょう。
ニューボーンフォトグラファーは、撮影の予備日を設けていることも多く、タイミングが合えば産後でもプロに撮影をお願いすることができることもあります。
予約の方法は、ニューボーンフォトグラファーにより異なりますが、ほとんどのニューボーンフォトグラファーはInstagramのアカウントを持っており、それぞれのアカウントで予約方法をお知らせしています。
多いのはInstagramのDMや公式LINEでの予約です。
スタジオで撮影するニューボーンフォトの場合はWebサイトからの予約受付の場合もあります。
セルフ撮影の場合でも、撮影セットをレンタルする場合は産前の予約がオススメです。
人気のレンタルショップでは、予約ですべてレンタル枠が埋まってしまうこともあるので、撮影セットを使ってセルフ撮影したいと考えている方も早めにリサーチを開始したほうが良いですね。
また、産院によっては入院中にニューボーンフォトの撮影ができるところもあります。
「退院後に撮影するのは大変」という方は、産院を探すときからニューボーンフォトのサービスがあるか調べておくと良いでしょう。
ニューボーンフォトの撮影をプロに依頼しようと考えている方は、出産前に予約ができると安心ですね。
直前や産後でも、産院で予約ができたり、InstagramのDMで相談してみたり、諦めずに手段を探してみて、後悔しないニューボーンフォトにしましょう!
事故はないの?ニューボーンフォトの安全性
ニューボーンフォトを撮影しようと思ったときに、一番気になるのは「赤ちゃんに危険はないのか?」ということである方も少なくないでしょう。
ですが、ご安心ください!
プロに依頼する場合でもセルフで撮影する場合でも、きちんと安全に配慮して撮影を行えば、事故を防ぐことは可能です。
ニューボーンフォトグラファーは、撮影技術を学ぶ際に必ず赤ちゃんの安全についても学びます。
ニューボーンフォトを学ぶということは、撮影技術を学ぶだけでなく、赤ちゃんを安全に扱う方法を学ぶということだからです。
ニューボーンフォトグラファーの中でも、その考え方は広まっており、安全なニューボーンフォトを撮影するためのワークショップを受講するニューボーンフォトグラファーも増えています。
助産師と長い撮影経験を持つニューボーンフォトグラファーが代表を務める「日本ニューボーンフォトセーフティー協会(JNSA)」では、「すべてのニューボーンフォトを安心と安全の中で提供する」を理念に、安全なニューボーンフォト撮影のためのノウハウを提供しています。
プロに撮影を依頼するときは、JNSAの資格を取得しているかどうかも、安全に対しての姿勢を確認するポイントになります。
心配な方は、撮影中に「ストラップを付けて撮影しているか」「レンズのフードを外して撮影しているか」といった、本当に基本的なことは、依頼前に質問しておいても良いでしょう。
セルフでニューボーンフォトを撮影する場合は、「無理なポージングを行わない」ことが事故を防ぐ重要なポイントです。
SNSなどで見るポージングには、前述の通り安全な体勢で撮影した写真を合成して完成させているものも多く、見様見真似でポージングを行なうことは大変危険です。
セルフでニューボーンフォトを撮影する場合は、基本的には仰向けの姿勢で撮影してください。
ニューボーンフォトは高い?撮影料金の相場
ニューボーンフォトは高いイメージ・・という方も多いかと思います。
実際はどうなのか、プロに直接依頼した場合、出張撮影サービスを利用した場合、セルフで撮影した場合に分けて費用・相場をお伝えします。
プロに直接依頼した場合
ニューボーンフォトグラファーに直接撮影を依頼する場合は、15,000円くらいから10万円を超えるプランまで、撮影の内容(特にポージングの種類や数)、アルバムやフォトパネルなどのアイテムにより変わってきます。
出張撮影サービスを利用した場合
出張撮影サービスを介してプロにニューボーンフォトの撮影を依頼する場合の料金をまとめてみました。
fotowa
平日:21,780円(税込)
土日祝日:26,180円(税込)
含まれるもの:40枚以上の写真データ、フォトグラファー指名料、60分の撮影料、出張料
※撮影データの枚数は40枚を下回る場合あり
※1枠の場合はナチュラルニューボーンフォトでの撮影としているフォトグラファーも多い
※アートレタッチなしのフォトグラファーもいる
11,000円〜
含まれるもの:30枚以上の写真データ、50分の撮影料、出張費
※フォトグラファーにより価格は異なる
※ニューボーンフォトの場合2枠以上での予約が必須のフォトグラファーも多い
※撮影枚数が30枚を下回る場合あり
※アートレタッチなしのフォトグラファーもいる
ラブグラフ
ナチュラルニューボーン:26,180円(税込)
アートニューボーン:43,780円(税込)
含まれるもの(ナチュラルニューボーン):75枚以上の写真データ、カメラマン指名料、1〜1.5時間程度の撮影料、出張料
含まれるもの(アートニューボーン):40枚以上の写真データ、カメラマン指名料、2時間程度の撮影料、撮影小物、出張料
※一部の特殊ポージングには追加料金あり
※アートニューボーンとはポーズドニューボーンフォトを指しているようです
安い方だと15,000円以内でレタッチされたポーズドニューボーンフォトを提供していました。
しかし、多くのフォトグラファーが「2枠以上の予約」を掲示しており、通常の出張撮影と比較すると高いと感じるかもしれません。
ニューボーンフォトは撮影技術だけでなく赤ちゃんの扱いやレタッチ技術、小物の準備など、時間と手間がかかるため、他の撮影に比べて撮影価格が高くなります。
セルフで撮影した場合
セルフで撮影する場合も、費用のかかり方はこだわり次第です。
ニューボーンフォトのセルフ撮影キットをレンタルする場合、2泊3日で10,000円〜30,000円ほどかかるサービスがほとんどでした。
ニューボーンフォトの撮影小物で1番有名な「おくるみ」だけであれば、Amazonや楽天などのネットショッピングで1,000円くらいで購入することも可能です。
100均のアーティシャルフラワーなども撮影小物として使うこともできますね。
もちろん、そういったキットや小物を使わず、家にあるものだけで撮影すれば、費用はゼロです。
出張撮影ナビの調査によるとニューボーンフォトを撮影した人の平均価格は約2〜3万円とのことです。
しかし、人気のニューボーンフォトグラファーに撮影を依頼する場合は、5万円以上かかるケースがほとんどです。
ニューボーンフォトグラファーによっては、低価格のプランを用意しているケースもあるので、お気に入りのニューボーンフォトグラファーがいたら、しっかり調べてみると良いですね。
どうしても予算が厳しい・・という場合は、小物などを100均やネットで購入し、セルフ撮影するというのも考えてみましょう。
フォトグラファーの選び方ポイント5選!
プロに依頼しよう!と思ったとき、どのフォトグラファーにお願いするのが良いか?
フォトグラファー選びのポイントは以下の5つです。
このポイントを押さえておくことで、後悔しないフォトグラファー選びができますよ!
- 自分の好きな写真を撮ってくれるか?
- 安全に配慮した撮影をしているか?
- 出張撮影の場合は対応可能地域か?スタジオの場合は産後でも行ける場所か?
- 料金は納得できるものか?
- コミュニケーションは円滑か?
1番はやはり、「自分の好きな写真を撮ってくれるか」というところでしょう。
ニューボーンフォトにもポーズドニューボーンフォトやナチュラルニューボーンフォト、ライフスタイルニューボーンフォトなど様々なジャンルがあります。
さらに、フォトグラファーによって、得意なポーズやスタイリングのカラー、レタッチの雰囲気など、それぞれに個性があります。
自分の好きな写真を撮ってくれるフォトグラファーさんにお願いすることが、満足するニューボーンフォトを残す重要なポイントになります。
そして撮影の際は、赤ちゃんが安全であることが大切です。
安全への考え方について明確にしているフォトグラファーを選びたいですね。
もちろん、どんなに好きなフォトグラファーでも、現実的に撮影できるかどうかは大きなポイントです。
出張可能な地域や、スタジオの場所、産後にどのくらい移動できるかなど、検討しましょう。
料金についても、産後は何かと出費も多くなるため、冷静な判断ができる状況で「この金額を払って後悔しないか?」しっかり考えておきましょう。
コミュニケーションが円滑に取れるかどうかは、当日の撮影でも大きなポイントになります。
気になったフォトグラファーがいたら、まずはInstagramなどでコメントしてみたり、メッセージを送ってみても良いでしょう。
ほとんどのニューボーンフォトグラファーはInstagramで自分の写真を投稿していますので、「#ニューボーンフォト〇〇(地域名)」などのハッシュタグで検索し、好きなフォトグラファーを早めにリサーチできると良いですね!
是非5つのポイントを意識して、後悔しないニューボーンフォトグラファーを選んでみてください!
後悔しないニューボーンフォトのために
この記事では二ューボーンフォトがどんなものなのか?撮影のタイミングや安全性のこと、価格のことやフォトグラファーの選び方など、ニューボーンフォトの基本を解説してきました。
まとめ
- ニューボーンフォトは新生児期の赤ちゃんを撮影する記念写真
- ニューボーンフォトにはポーズドニューボーンフォトやナチュラルニューボーンフォトなどの種類があり、自分に合ったスタイルを選ぶことが大事
- ニューボーンフォトを撮影する最大の理由は「赤ちゃんへの愛情」
- ニューボーンフォトを撮影しているのは全体の20%、ニューボーンフォトを撮影せずに後悔した人は撮影しなかった人の30%
- ニューボーンフォトのタイミングは撮影スタイルによって異なるため事前のリサーチが必須
- 安全にニューボーンフォトを撮影することができる
- ニューボーンフォトの撮影料金の相場は依頼するフォトグラファーにより様々
セルフ撮影であれば費用ゼロで撮影も可能 - フォトグラファー選びは「好み」「安全」「距離」「料金」「コミュニケーション」がポイント
私はキッズフォトも撮影するのですが、バースデーフォトや七五三で撮影させていただいたお客様に「ニューボーンフォトを撮りたかったんだけど・・」という後悔の声を何度も聞きました。
新生児期は本当に貴重な時間です。
できれば出産前にしっかりリサーチして、後悔しないニューボーンフォトを残してくださいね!